なぜ人はやせられないのか?

ノウハウ販売サイトにご用心

またまた約1ヶ月ぶりのブログになってしまいました。今回取り上げるのは、たまたまインターネットで目にしたダイエットノウハウを販売するサイトについてです。ザーッと目を通したのですが、非常に問題のあるサイトでみなさんに注意を喚起する意味で取り上げます。
ダイエットしないで痩せる方法とは?
ノウハウの価格14800円
まず最初に問題だと思ったのが、このダイエットノウハウを販売している元フィットネスクラブスタッフと称する人が業界の裏のエピソードとして次のように書いている点です。

大きな声では言えませんが、 本当は私のようなフィットネスクラブのインストラクターは お客さまに「絶対に痩せないプログラム」を組まなければいけません。お客さまが痩せてクラブを退会させないためです。

フィットネスクラブで働いている人のみならず、ちょっと考えれば分かることですが、これは全くの誤りです。お客さんは効果が出なければフィットネスクラブを退会してしまいます。逆に効果が出れば評判が広がり、プログラムに参加する人も増え売り上げも増加します。ひいては入会者アップ、退会の防止にもつながるため、どのフィットネスクラブもダイエットプログラムでは目に見えた「成果」を上げることに躍起になっています。

このサイトの元フィットネスクラブスタッフはさらに

私は、葛藤し続けていました。 あんなに自分を変えたくて真剣に悩んでいる女性が 私を頼って来てくれている… でも、言われたとおりにしないとクビになってしまう。 …」 

はいはい、ワイドショーの見過ぎです。こんな反社会的な上司の指示に背いたことでクビになるわけがありません。このダイエットノウハウの作者が本当に元フィットネスクラブのスタッフか真偽は不明ですが、明らかにこの業界エピソードは間違っています。実情を知らない人がイメージで書いたような文章に思えますね。

もちろんダイエットノウハウの中身にも問題があります。このサイトで販売しているダイエットノウハウの売りは「何もせずに痩せる!」なのですが、もちろん何もせずに痩せられるわけがありません。読み進めていくと様々な生活上の注意=制約あることがわかります。

ウエイトコントロールや体型を変えるには生活習慣を変える必要があります。このダイエットノウハウも結局のところ、生活習慣を変えることを要求しているので、これはある意味では正しいのですが、この生活習慣を変えるということは決して簡単なことではありませんいくらノウハウを知っても実際に実践できるかどうかは全く別なのです。「何もせずに…」をイメージして購入すると、その後、余りにも生活上の制約が多いことに驚くと思います。

また「どんな体型や体質、年齢の人でも関係なく効果を上げられる」というところは誇大広告です。個人差を無視して体型を変化させることはできません。人間の身体は一つの方法で、必ず変化するという単純なものではないのです。しかも実際に直接指導を受けるわけではなく、ノウハウだけで個人差やメンタルの特性をカバーすることは極めて難しいといえます。

このダイエットノウハウには特典としてノウハウ以外に総額98000円の特典がプラスされるというのですが、実は体重の記録表などを含むこちらの特典の方が実際の減量に効果を発揮しそうです。まぁ体重記録表が3800円、秘密の食べ方マニュアルが24800円掛かったりと、どこからこの98000円という特典の価格が出てきたのか理解に苦しみますが…

そして散々、痩せられることを強調したり、痩せた時のイメージを持ってもらうような働き掛けの後、

本当はこの10万円相当するノウハウを半額で提供したいと思っていたが、でも悩む人を助けたいという思いから14800円で販売する

と良心から販売価格をかなり割安にしたていることをアピールします。フィットネスクラブでは10万円という高額なシェイプアッププログラムも確かに存在します。しかしトレーナーを1人つけて一定期間、指導を受ける商品と、ただノウハウを提供するのを同じ価格で比べるのもおかしな話です。何度もいうようですが知識があっても実践できるがどうかには大きな壁があるのです。

断言してもいいです。このサイトが販売しているダイエットノウハウで痩せることに成功する人は本当に稀だと思います。おそらく減量に成功した人たちは、普通にフィットネスクラブにいっても自分で痩せることができる人たちだと思います。

それにしてもインターネットのスポンサーリンクをクリックするとほとんど全く同じ作りでシェイプアップやダイエット、筋肉をつけるなどのノウハウを販売しているサイトがたくさんあります。

「体験談」「誰でも必ず成功する」「悩める人のためにデスカウントした」

などサイトの構成はほとんど同じ。これって多分、ノウハウを販売するためのサイト作りのプロが作成してますね。スポンサーリンクや検索エンジンの上位になるなど、総合的にプロデュースするサービスを提供している業者があるのでしょう。おそらく販売したいノウハウができたら、専門の業者にサイト作りを依頼し、業者は売れるためにセンセーショナルな言葉を使い目を引くサイトに仕上げる。体験談の写真やエピソードもどこまでが本当かサイトでは確認もできません。

ノウハウの販売は継続して購入するものではないため、とにかく売れればOKになりがちです。

ウエイトコントロールにしろ、筋肉作りにしろ「万人に有効な1つの方法」というのは存在しません。

「誰でもこの方法で必ず成功する」 

このような言葉が入っていたら購入するのは控えた方がよいと思います。

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プールで泳ぐのと歩くの、どっちが痩せる?

 

以前、仕事先のジムで私の隣でストレッチをやっているパーソナルトレーナーがタイトルにあるような質問をクライアントさんから受けていました。

  果たしてみなさんはどっちだと思いますか…?

  私の回答は「条件によって変わる」  です

  一見、泳ぐのは技術も必要で誰もがすぐにできる運動ではないこと、また以前、あった「水泳は身体にいい」キャンペーンの名残から、泳ぐ方がカロリーも多く消費して効率よく痩せるようなイメージを持つかもしれません。オリンピックに出る競泳選手がきれいな体型をしているのも影響しているかもしれませんね。

  しかし、実際はそうともいえないのです。例えば泳ぎの上手な人というのは、効率よく泳げるコツが身についているので、いわゆる「小エネ」で泳げてしまうのです。そのためのんびり長い距離を泳いでも、意外にカロリーを消費していません。一方、余り泳ぎがうまく無い人にとっては、全身を緊張させて泳いでいるので、泳ぐという動作はものすごくカロリーを消費する運動になります。

 泳ぎが上手な人が泳いで痩せるためには、息が弾むくらいスピードを意識して泳ぐ必要があります。つまりウォーキングの速歩きと全く同じ考え方になります。ちなみに水中歩行でもスピードを上げて大きく歩くと、かなりのエネルギーを消費します。身体は新鮮な刺激に反応しやすいことからも、泳ぎの上手な人にとっては、たまに、中歩行を速いスピードでおこなった方が減量に効果的かもしれません。

 

さてこの質問を受けた同僚のパーソナルトレーナーは何と答えたかというと、

「水中歩行はウォーキング、泳ぐのはランニングだと思ってください。泳ぐ方が痩せると思いますよ」

あらら…横から訂正したくなりましたけど、私もセッション中だったので…
心の中で「それはないよなぁ」とつぶやいてしまいました。

パーソナルトレーナーの回答が間違っていることもあるということです。

うーん複雑な心境です。




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ダイエット番組に出演する芸能人の功罪

  一昨年の「あるある大辞典」の捏造問題で、一時期減っていた「ダイエット番組」がまた増えてきました。トレーナーばかりでなく、医師から栄養士、または自分でダイエットに成功した有名人までがいろいろなダイエット法を紹介しています。そしてテレビでは必ずといっていいほど、芸能人がこれらのダイエット法によって減量に成功し、毎回、司会者を含めてスタジオでみんなでおおはしゃぎ、といった光景が繰り返されます。ダイエット法を紹介した人間をカリスマのように褒めたたえるのですが、果たして番組で紹介されたダイエット法だけで芸能人たちはやせることに成功したのでしょうか?

答えはNOです。

番組では流されなかっただけで、芸能人は別の要因でダイエットに成功するのです。

それは何か?

それは「ダイエットを成功させる」というモチベーションを維持できたことです。

誤解を恐れずに言わせてもらえば、トレーナーにとって芸能人のダイエットほど成功する可能性が高く、「おいしい」仕事はありません。スケジュールを合わせることだけが大変ですが、それが出来ればあとは成功は約束されたものです。セールスの材料にもなりますし、名前が広まるきっかけにもなります。トレーナーの力量は「必要ない」とまではいいませんが、それほど高いスキルが必要なわけではありません。

なぜなら芸能人、特に番組の企画でダイエットをおこなう芸能人にとって減量=仕事という側面があるからです。減量に失敗することは、すなわち仕事の失敗、つまり仕事上の信用を失うことになります。「何かを失いたくない」という気持ちは、モチベーションを保つ最も強力な要素です。仕事での信用を失うことは、その後の仕事の依頼にも影響するのですから、これ以上、強いモチベーションあげる要素はないでしょう。

芸能人のダイエット番組に出演したトレーナーも数多く知っていますが、異口同音にいうのは、「芸能人の場合、ダイエットの行き過ぎをストップさせる」ことに注意したそうです。芸能人は「やらない」のではなく「やり過ぎてしまう」のです。

芸能人が番組の中で成功したから、一般の人のダイエットが成功するかどうかは全く参考にならないといってよいでしょう。むしろ「番組の企画だから成功した」と考える方が自然なのです。

一般の人は、ダイエットに失敗しても何か損害が発生するわけではありません。確かに周りからの冷やかしがあったり、スポーツクラブの会費やトレーニンググッズ、サプリメント代金など無駄にしてしまったと感じるお金はあるでしょう。しかし「仕事を失う」損害に比べれば、経済的にも社会的にもほとんど負担にはなりません。これでは苦しいダイエットを続けるのに、最も大切なモチベーションが高まることはありません。このことがほとんどの人がダイエットに失敗する理由です。

 それにしても私が疑問に思ったのは新聞に載っていたある芸人のコラムです。そこには「自分はダイエット番組でダイエットしたことを通じて、世の中のダイエットしたい人たちに貢献している」と書いてありました。もし本当にそう思っているとしたら、それは考え違いも甚だしいです。

 この芸人は貢献したと自負しているるようですが現実はその逆です。あなたのダイエット番組をみて、ダイエットできると信じて始めた一般の人のほとんどの人がダイエットに失敗しています。そして失敗した人の心の中には必ず「挫折感」が残ります。先ほど一般の人がダイエットに失敗しても失う代償は少ないと書きましたが、実は経済的、社会的には少なくても、「挫折感」を抱えるという非常に大きな精神的なマイナスが残るのです。しかもそれは潜在意識に根強く残り、ダイエットをさらに失敗しやすい脳を作ってしまうのです。

安易なダイエット番組の製作者や出演者は自戒して欲しいものです。

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